書を捨てよ、ビデオ観よう。
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ネストアイランド
Please Don't Eat The Babies
1987年
アメリカ映画
〔監督・製作〕マーカス・ロバートソン
〔脚本〕ジュリー&ジャック・カラー 〔撮影〕デビット・ゴリア 〔音楽〕ローレンス・レオナルド・シメオン 〔SFX〕ジャック・セシューム/ピート・スレイグル
〔出演〕ハンク・ウォーデン/クリスティン・ベイカー/ジョールークス/ドロシー・リー/スタンリー・ウェルズ
*** ストーリー&解説 ***
まー、盛りだくさんで大ざっぱ。とにかく投げやりな映画である。
物語を簡単に説明しよう。
若者達がバカンスで訪れた小さな島。
そこには、来訪者を殺して食料にする狂気の食人一家が住んでいた!
また、一家の知り合いの食いしん坊な人食いホームレス(?)も登場!
そんな折、突如大地震が発生し、海底から人食い巨大ゴキブリが上陸!
かと思えば食人一家の自宅の地下には、恐ろしい幻覚を見せる謎の催眠術師2人組が潜んでいた!
さらにその近くには、なんとなくゾンビがウロウロしていて…。
…とまぁ、ここまで書けば察していただけるだろうが、とにかく「質より量」を重んじたC級映画の王道をいくような作品である。
とにかくいろんなキャラクターを出すだけ出しておいて、それらを活かす気は皆無のようである。
劇中で食人一家とからむのは人食いホームレスと巨大ゴキブリだけ。
ホームレスと一家の関係性についても明確な説明はない。
しかも催眠術師&ゾンビと食人一家の関係は一切不明のまま終わらせる大ざっぱさ(※)。
細かいところでは、敵役に知恵遅れが二人いてキャラがかぶってたりと、製作者側のなげやりな姿勢をビシビシ感じてしまう。
それなりに期待してた巨大ゴキブリも、フツーのゴキブリを接写で撮影しただけ。
これがてんで大きく見えないから泣けてくる。
主人公もやっぱり大ざっぱで、特徴のない若い男女がキャーキャー襲われるのみ。
あまりにも「浅く広く」なので、まったく記憶に残らない映画である。
かろうじて覚えてるといえば、食人一家の家から主人公が脱出を試みるシーンぐらいだろう。
友人の死体とともに食料庫に監禁され絶体絶命の主人公。
突然「ごめんよ」と死体に謝ると、ガサっと死体を壁に立て掛ける。
なんと友人の死体を踏み台にして窓から脱出を試みようというのだ。
ダッチワイフかと思うほどの軽くてフニャとっしたテキトーな死体に乗るが失敗。
死体から落っこちる演技がまたヘタクソなんだこの役者。
ラストもホントに投げやりで、食人一家の死因がテキトーすぎる。
ゴキブリに食われて死んだジジイはまだいいとして、知恵遅れの長男はジジイに猟銃で撃たれて死亡。
長男が目の前に立ちふさがっている状況なのに、ジジイが誤射するシーンはもはやシュールの域に達している。
ババアは主人公に襲いかかろうと劇中で初めて走る姿を見せるが、すぐに転倒。
その拍子に手に持っていた包丁が胸に刺さって死ぬ。…というまさかのオチだった。
こうして、食人一家ほぼ壊滅するが、巨大ゴキブリや地下の催眠術師やらゾンビやらは野放しで映画は終わる。
おい!投げやりにも程があるだろ。
(※:聞き流してしまいそうなさりげないセリフから、この催眠術師が悪魔の化身であるかもしれないことが一応説明されている。この解釈も推測の域を出ないんだけど…。)
▲俺の屍を越えてゆけ
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ネタバレ、下品な表現があります。
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