書を捨てよ、ビデオ観よう。
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マッドライダー
EXTERMINATORS OF THE YEAR 3000
1983年
イタリア/スペイン映画
90分
こうして一件落着かと思われたが、
▲お子様による殺人
【関連作品】
『バイオレンス帝国/ランド・オブ・ドゥーム』紹介ページへ(LAND OF DOOM)
EXTERMINATORS OF THE YEAR 3000
1983年
イタリア/スペイン映画
90分
〔監督〕ジュールス・ハリソン
〔脚本〕エリザ・ブリガンティ/ダルダーノ・サケッティ/ホセ・トレチャッド・レイズ
〔撮影〕アレッサンドロ・ビローラ 〔特殊効果〕ジノ・デ・ロッシ 〔音楽〕デット・マリアーノ
〔出演〕ロベルト・ジャンヌッチ/ルカ・ヴェナンチーニ/アレン・コリンズ/ジェームズ・クレイトン/ベリル・カニンガム/エドゥアルド・ファヤルド/アリシア・モロ/ヴェナンチーノ・ヴェナンチーニ/ロバート・ワーナー
その晩は友人アベ氏と「マッドマックスパクリ映画2本立て -イタリア映画VSアメリカ映画-」というテーマで映画を鑑賞していた。
ラインナップはイタリア代表『マッドライダー』とアメリカ代表『バイオレンス帝国/ランド・オブ・ドゥーム』。
最初に観はじめたのが本作『マッドライダー』である。
ストーリーを簡単に解説しよう。
最初に観はじめたのが本作『マッドライダー』である。
ストーリーを簡単に解説しよう。
文明が滅んだ荒野を舞台に、野盗軍団(といっても数人)と善人村の村民達が貴重な水を巡って争っている。そんなところにスーパーカーに乗った流れ者の主人公が関わってくるというもの。
知ってる方はピンときたかと思うが、ストーリーは『マッドマックス2』モロパクリである。
オリジナルと違うのは、貴重なものが石油から水に変わったことと、主人公の流れ者がどーしようもない小悪党になっているくらいである。
本作の主人公は本当にダメな野郎で、女子供に暴力はふるうし、盗みは働く。
しかも冒頭でスーパーカーを盗まれ(もともとコイツが野盗から盗んだ車だが)、別の車で追いかけているうちに事故ってしまい、横転した車に閉じ込められ死にそうになる。・・・とんでもないアホである。
そんなところへ、村の子供が偶然通りかかる。
この子供の村には、植物プラントなどがあり、地球を元の緑の姿に戻そうとしていたが、地下水が枯渇してしまい、秘密の水源地に水を補給しようとする途中だったのだ。
しかし、野盗の襲撃により子供を残して補給部隊は全滅。
そんなところに偶然、主人公のボンクラが死にかけていたのである。
主人公は車から助け出してもらう代わりに、水の補給に協力すると子供に約束するが、助かった途端
「俺には関係ないね」とあっさり子供を見捨てる小悪党ぶりを発揮。
しかもボヤボヤしてるうちに2人とも野盗に捕まってしまい、「このガキが水のありかを知ってるぜ!」と子供をエサにして自分だけ逃げ出す。
「水のありかなんて知らないよ」とシラを切る子供に業を煮やした野盗は、見せしめに子供の両手に鎖をつけて両側からバイクで引っ張る処刑を敢行する。
主人公が助けに来るのかな?と期待していると、結局処刑は実行され子供の片手が無残にも引きちぎられてしまうのだ(!)。
そこへやっと主人公が駆け付け子供を助け出すのだが、「助けるタイミングおせーよ!」と思わず画面に向かって叫んでしまった。
しかし、以外にも子供は平気な様子で、なんと彼の片腕がロボットアームであることが判明する。なんじゃそりゃ!
このままじゃどうにもならんてことで、知り合いのメカニック爺さんに修理を頼むと、爺さん何を間違えたのか偶然ロボットアームの出力をあげてしまうのである。
おかげさまで、お子の腕力は成人男性のそれを凌駕するほどになり、終盤では小石を高速で投げて夜盗をブチ殺すに至る。…おいおい、いくら夜盗といっても、お子様がそんな簡単に殺人しちゃっていいのかよ?
さらにそこへ主人公の元カノが仲間に加わる。
実は冒頭で主人公からスーパーカーを盗んだのは、この元カノだったということが判明するのだが、主人公がロクでもなきゃヒロインもロクでもない。
実は冒頭で主人公からスーパーカーを盗んだのは、この元カノだったということが判明するのだが、主人公がロクでもなきゃヒロインもロクでもない。
こうして秘密の水源地に向かうと、水源地には採水プラントがあり結構しっかりした設備だった。
しかも、なぜかそこを武装したミュータント(疫病者?)が守っており攻撃を仕掛けてくるのだ。
少年の村と水源地のミュータント軍団の関係は一切不明だが、とりあえず皆殺しにして一件落着。
しかし水源地を出ると、待ち構えていた野盗が襲いかかる。
ここで大乱戦の末、野盗も全滅させるが、敵の大部分は少年が投げたダイナマイトによって爆死させられている。・・・なんとも恐ろしい少年である。
こうして一件落着かと思われたが、
・・・しかし敵はまだ生きていた!
野盗の一人が最後の力で、タンク車の蛇口を開放して、水が全てなくなってしまうのだ。
しょうがないので、また「また水源地で水をくむべ」とタンク車を走らせる御一行。
・・・しかし敵はまだ生きていた!
今度はミュータントの一人が生きており、自爆装置を起動して採水プラントが木端微塵に吹き飛んでしまうのだ。
2連続で「しかし敵は生きていた!」を使ってくるとは…ここまでくると、逆に斬新なシナリオだと評価するべきかもしれない。
結局、採水地は瓦礫と化し絶体絶命。
しかも村人たちの育てていた植物が枯れる描写も入り完全にバットエンド・・・。
だがである!なぜか!なぜか突然雨雲が空に広がり雨が降るのである。
雨を全身に浴びながら「イエー!」と歓喜をあげる主人公たち。
なぜ雨が降ったのか、この後もう水の心配はしなくていいのか等々の疑問を残したまま、嬉しそうな主人公達を印象的に映して強引に映画は終わる。
▲お子様による殺人
【関連作品】
『バイオレンス帝国/ランド・オブ・ドゥーム』紹介ページへ(LAND OF DOOM)
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ネタバレ、下品な表現があります。
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