地獄の片道切符（THE SLEEPING CAR）

地獄の片道切符
THE SLEEPING CAR

1993年
アメリカ映画
88分

〔監督・製作〕ダグ・カーティス

〔脚本〕グレッグ・オニール　〔撮影〕デヴィッド・ルイス 〔音楽〕レイ・コルコード

〔出演〕デヴィッド・ノートン／ジュディ・アロンソン／ケヴィン・マッカーシー／ジェフ・コナウェイ／ダニー・ミニック

物語の舞台は郊外にある鉄道客車を改装して作られた貸部屋。

そこに住みつく元鉄道機関士でセックスが大嫌いな悪霊「ミスター」が、セックスする人を呪い殺す幽霊映画だ。

しかもセックスといっても本番だけじゃなくテレフォンセックスでも呪い殺されるから注意が必要だ。

でも主人公のオッサンが現役女子大生とセックスするときは見逃してくれる優しい一面もある。

また、女子大生に付きまとう脳タリンのクソガキや、主人公の前妻（←性格最悪）まで始末してくれたりするもんだから、意外といい幽霊なのかもしれない。

主人公もそんなミスターを邪険にせず、最後には彼を抱きしめ

「君は兄弟、僕なんだ！」

とかなんとか叫んで見事に成仏させるヒューマンな終わり方だ。

さすがアルバトロス配給の映画である。



どーでもいいけど、近年ではネットを介した匿名性の高いチャットセックス等が主流で、本作にあるようなテレフォンセックスは衰退しているそうである。

もしチャットセックスしてたとしたらミスターに殺されるのであろうか？

当のミスターは、すっかり成仏してしまっているので、そのへんの謎は迷宮入りである。

しかし、たとえチャットセックス中に呪い殺されても、画的に地味すぎて映像化はされないだろう。

…我ながら本当にどーでもいい疑問である。

死にたくなるわ。


※ちなみにセックスという言葉を９回も使ってしまったが、この映画は実際はそれほど濡れ場が多いわけではなく実用度は低い。それゆえスケベ要素を期待する方はＡＶでも借りて観てた方がよろしかろう。


▲人の家で勝手にテレエッチする大学教授