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書を捨てよ、ビデオ観よう。
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悪魔の祭壇/血塗られた処女
CATACLYSM
THE NIGHTMARE NEVER ENDS
SATAN'S SUPPER

1975年
アメリカ映画
〔監督〕トム・マッゴーワン
〔製作〕フィリップ・マーシャク/トム・マッゴーワン/グレッグ・C・タラス
〔脚本〕フィリップ・ヨーダン
〔音楽〕スティーヴ・イェーマン
〔出演〕キャメロン・ミッチェル/マーク・ローレンス

 悪魔の祭壇/血塗られた処女パッケージ

昔流行ったインド映画、 『ムトゥ/踊るマハラジャ』を見た二人の友人がこんなことを言っていた。
 
「あんまり退屈で寝ちゃってさ、なんとか途中で起きて続けて観てたんだ。」

「・・・結局その後また寝ちゃって、しばらくして起きたら、まだ映画終わってないんだよ。
それで6時間ぐらいの長さの映画なのかと思ってたら、実際は2時間半くらいの映画だったんだよね。」


いやぁ、映画ってのは時間をねじ曲げちゃうもんだからスゴイなぁ。

まぁ2時間半の映画って時点でかなり長い気もするが。



さてそんな私も、今回紹介する『悪魔の祭壇/血塗られた処女』を観終わるのにかなりの時間を要した。

友人と3人で観始めたのだが、あまりに長くて中断。

数週後、今度こそは、と挑んだ2度目もあえなく中断。

さらに数週経った3度目で、なんとか観終わることできました。


「いやぁ、長ったね~。」と映画の収録時間を確認すると・・・88分・・・88分!!?

わずか1時間半たらずの映画を観終わるのに、かれこれ1月半かかっていたこと気づき愕然としたのだった。


さて、こんな時空間をゆがめてしまう恐るべき映画のストーリーを解説しよう・・・と思ったのだが、まったく記憶に残ってない。

かろうじて覚えているのは、眉毛の濃ゆーいセレブが魔的な力で人を殺してた・・・という程度。

しょうがないのでジャケットの説明を丸写しにしてごまかそう。


【ストーリー(ビデオジャケットより)】

悪魔に魂を売り、不老不死の肉体と魔力をつけた恐るべき男―。(←コイツが眉セレブ)

彼は元ナチ第三帝国の親衛隊将校で、悪魔教の教祖として君臨し密かに世界征服を狙っていた!

彼に逆らうものは次々と惨殺される。

しかしその彼も遂に2人の女に切り裂かれていく―!

手術室でメスやナイフでめった突き、内蔵を取り出しグチョグチョにされるのだが!?

飛び散る血しぶきにあなたも失神寸前!

空前絶後のスプラッターホラー登場。



・・・とのことですが、グチョグチョにされるのだが!?って言われてもねぇ。

しかも内蔵を取り出すシーンなんてあったかね?

03.jpg
▲ご機嫌な様子の眉セレブ



ジャケット裏面の冨谷洋氏の詳しい解説によると、監督の一人フィリップ・マーシャックは、ポルノ映画の監督だとか。

ポルノ監督がメガホンをとった『悪魔の祭壇/てぃぬられた処女』なんつうタイトルの映画だから、

とんでもなく処女がグチョグチョでまいっちんぐ♪というようなスケベエを期待してしまうが、

主人公は既婚者のオバハン、オッサン、それと反共主義のジジイ・・・と股間をたぎらせる要素は皆無である。

そもそも処女がいたかも怪しいものだ。


かといって、それこそ内蔵がグチョグチョなスプラッターホラーというほどでもない。

エロもグロもほどほどの映画である。

『血塗られた処女』の邦題に、偽りあり。

まったく。なにが内蔵グチョグチョなのか。

内蔵、木久蔵、話を聞くぞう。

この映画、JAROに電話したらどうじゃろう。






血塗られた処女
▲車のルーフに寝転がる眉セレブ。


※追記:

あとで確認したところ。ラストで内蔵を取り出してレンジでチン(?)するシーンがちゃんとありました。

それまでは延々とローテンションなムードが続きますが、このまぁまぁグチョグチョなラストはそれなりに盛り上がりますので必見。

木久蔵に電話しなくてもよかったみたいです。



▲グチョグチョの直前のシーン


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ネタバレ、下品な表現があります。
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